商務部(省)の王文涛部長はこのほど、「中国と日本は対話を通じて交流・協力を強化し、相互の信頼感を高め、産業チェーンとサプライチェーンの安定とスムーズな流れを維持するべきだ」との見方を示した。
王部長は25日、日中経済協会の進藤孝生会長、日本経済団体連合会の十倉雅和会長、日本商工会議所の小林健会頭が率いる日本経済界の訪中団と会談するとともに座談会を行い、日本側の要請と提言を聞いて回答し、中日経済貿易協力のホットな話題について率直な意見交換を行った。
王部長は、「中日貿易における中間製品と資本財の割合の高さは、産業チェーン・サプライチェーンの深いレベルでの融合を反映している。国家安全保障を一般化し、『狭い庭に高い壁』を作るようなやり方は、世界経済の断片化を招き、自由貿易の可能性を狭めることにしかならない」と述べた。
王部長は、「中国商務部は日本の経済産業省との間で輸出管理対話メカニズムをすでにスタートさせており、双方は対話を通じて交流・協力を強化し、相互の信頼感を高め、産業チェーン・サプライチェーンの安定とスムーズな流れを維持するべきだ」と述べた。
また王部長は、「日本経済界が中国とともに、グリーン発展、医療・ヘルスケア、デジタル経済などの分野での協力を深化させ、第三国市場での協力を開拓展開し、アジア太平洋地域の経済協力を推進し、新時代の要求にかなった中日経済貿易関係を共同で構築することを願う」と述べた。
日本側は、「中国は日本にとって最も重要な経済貿易パートナーであり、日本経済界は引き続き中国とのコミュニケーション・交流を強化し、相互の理解を増進し、カーボンニュートラル、科学技術イノベーション、サービス貿易、第三国市場など幅広い分野での協力を深化させていきたい」と述べた。